歯肉炎を放置し、適切な治療やケアを怠れば、炎症は歯周組織まで広がっていってしまいます。「歯周炎」と呼ばれる状態です。

歯周炎になると炎症はさらに強まり、おおよそ4mm以上の深い歯周ポケットが形成され、歯肉の内側で歯を支えている歯槽骨が徐々に溶け始めます。歯肉から膿が出る・膿のせいで口臭が強くなる・歯がぐらついてうまく噛めない・ぐらついた歯で噛み続けた為、歯並びが乱れ始めた等のはっきりとした症状がこの頃から現れ始め、この段階になって漸く異常に気付いて受診する人が多いのです。

早く治療を始めなければ、歯槽骨はさらに溶けていき、やがては歯が抜けてしまいます。一般的には年単位でゆっくりと進行していきますが、歯肉炎の状態から歯が失われる場での期間はおよそ15~30年と言われています。

しかしながら、侵襲性歯周炎など急速に進行するものでは、5~10年で歯が失われる事もあるのです。虫歯を住まいに例えるならばウワモノの問題なので悪くなってしまった部分を治療すれば済みますが、歯周病の場合だと地盤そのものが脆くなっている状態と言ってよいでしょう。

ウワモノもろとも崩れてしまう危険性がありますよね。さらには同じ環境に曝されている周囲の地盤も弱ってしまっている為、他の歯まで被害が拡大し、最終的にすべての歯を失う事にもなりかねません。

そしてこの歯周病に罹患しているとされているのは日本人の中高年の8割以上。決して他人ごとではないでしょう。特に症状もないし歯も磨いているから自分は大丈夫と思わずに、まずは一度歯医者にかかって自分の歯の健康状態を知る事から始めましょう。

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