歯の欠けた部分や傾きのずれ、隙間など、歯の形を調節する際には主にセラミック製の被せ物やつけ歯を、歯の表面にはりつける治療が行われます。

セラミックは実際の歯に近い色彩であると共に、身体との親和性が高いというメリットも持ち合わせています。自然で美しい歯を目指す事が出来ますよ。

近年では、セラミックの一種で、より強度の高いジルコニアも用いられるようになってきています。

こういったセラミック治療は、被せ物の形状や装着方法によって分類されます。中でも現在多くの歯科医院で提供されているのが、歯の表面全体を薄く削ってからセラミックのつけ歯をはりつける「ラミネートべニア」です。

また現在では装着技術も進歩し、より薄い被せ物を使用できるようになっています。その一例として挙げられるのが、極めて薄く、歯の一部だけを補正できる「コンタクトレンズラミネートべニア」です。この被せ物を用いる事で、歯をほとんど削る事なく些細な隙間や傾きだけをピンポイントで整える事が可能なのです。

他に行われている治療として、歯の全体にセラミックの被せ物を装着して形を整える「オールセラミッククラウン」も挙げられます。

近年ではコンピューター設計のもと、セラミックのブロック体から機械が自動的に被せ物を削り出してくれるCAD/CAMもあります。従来よりも被せ物を製作するのにかかる時間が短縮され、治療と製作を1日で完了する「1DAYトリートメント」の普及にも繋がっています。

CAD/CAMは2014年から、一部の症例・材料で保険適用となります。このように、現在では歯を美しく整えるべく様々な治療が提供されているのです。

ただ、こういったいわゆる審美的治療は、あくまでも歯や歯茎を健康にした上で行っていく事が重要です。例えば、歯周病を治療せず、放置したまま歯を白くしたとしても、いずれは歯周病が進行し、不健康かつ見た目の悪い歯となってしまいます。

美しくした歯を維持する為には、定期的に歯科医院に通い、継続的なケアを受ける事が大切でしょう。その為にもまずはご自身の通いやすい歯科医院を探していきましょう。

口腔内の健康を心がけた上、美しい口元を目指していくと良いでしょう。

歯を白くする為のホワイトニング

虫歯や歯周病といった歯の疾患に対する治療に加えて、歯の色や形を美しくする為の治療も需要が高まってきています。それに応え、歯を白くしたり歯の形を整えたりする治療を提供している歯科医院が数多くみられます。

現在では、若年から中高年まで幅広い年代層でこうしたニーズが高まっているのです。歯を白くする為の治療全般をホワイトニングと呼びます。

ホワイトニングには、歯科医院の専任スタッフであるクリーニングであるPMTCや、歯を薬剤や樹脂でコーティングするティースマニキュアなど様々な方法があります。

その中でも広く行われているのがブリーチングという、薬剤やレーザーを使用して歯を漂白する治療方法です。さらに分けると、患者さん自身が自宅で行うホームホワイトニングと、歯科医院でスタッフが行うオフィスホワイトニングが存在します。患者さんの生活スタイルや要望にあわせて治療法を選択できるのです。

それぞれにメリット・デメリットがある為、療法の治療法を併用するという事もあります。ブリーチングの効果は3~4年で落ちてきてしまうとされています。その為、定期的に歯科医院でチェックし、歯の色がくすんできた場合にはタッチアップと呼ばれる治療を追加する事で白さを保ちます。

審美的補綴治療における保険治療と自由診療の違いは?

虫歯治療の際に詰めた銀歯や金属の詰め物(インレー)や被せ物は、見た目を気にする人が多いです。また、金属アレルギーがあ場合、歯の詰め物が原因となりアレルギーを発症し、症状が現れてしまうという場合もあります。

審美的補綴は金属ではなくセラミックスを用いて、強度と自然な白さのある被せ物や詰め物にするという治療です。セラミックスならば金属アレルギーを持つ人でも安心して治療を行えます。

セラミックスは、使用素材や方法で分類され、素材としてジルコニアセラミックス・ガラスセラミックス・ハイブリットセラミックス・アルミナ・ボーセレン・金属焼付セラミックス(メタルボンド)等があります。

これらは自由診療による治療になりますが、保険治療でも、銀歯ではない白い素材が用いられる事があります。これは、硬質レジン(プラスチック)で、金属アレルギーにもならない優れた素材であると言えます。

しかし、難点としては摩耗しやすく耐久性に問題があるという点が挙げられます。加えて、硬質レジンには吸水性もある為、その結果劣化しやすく変色も避けては通れない問題点だと言えます。劣化すると、硬質レジンと歯の隙間から虫歯が再発するという事もあります。

これに対して、自由診療で使用する使用するセラミックスは吸水性はなく、臭いや変色の心配もないでしょう。透明感のある美しい白さを保つ事が可能なのです。

先ほど登場したハイブリットセラミックスという材質が用いられる事もあり、質感や色の再現性はセラミックスに比べるとやや劣るものの、セラミックスほどは硬くない為に作製しやすく安価です。その為、広く使用されている材質になります。

場合によってはインプラントを検討するのもよいでしょう。これは通常の被せ物、入れ歯やブリッジとはまた違う方法です。事前に自分でもインプラントについてしっかり調べて勉強しておくと、歯医者さんでの話がスムーズに進むかもしれません。

いびき・歯ぎしり・SAS

いびきや歯ぎしりは無意識に行ってしまい、深刻な症状を自覚する事が難しい為、周囲も本人もつい軽く考えてしまいがちです。しかし、いびきや歯ぎしりはSAS(睡眠時無呼吸症候群)という放置してしまうと命の危険にも関わる大変な疾患のサインとも言えます。

SASとは、睡眠中に10秒以上呼吸が停止して無呼吸となる状態が繰り返し生じるという疾患です。血中酸素が不足し、重症化した場合は心臓の疾患や合併症を引き起す事もあります。放置してしまうと、突然死の危険すらあります。家族や周囲から指摘されて気づいたなど、自覚したらなるべく早めに、適切な治療を受ける必要があります。

主な症状としては、いびきが挙げられます。いびきは、気道の狭窄によって生じているものですから、いびきをかくという事は、呼吸が十分に出来ていないという事でもあるのです。

長時間いびきが続くと、呼吸機能や血液循環機能にも影響が及びます。よくいびきをかく人で、起床時に寝たはずなのに疲れが取れない・寝不足に感じる或いは頭痛がするといった症状がある人、睡眠中大きないびきえをかいていたら突然呼吸音が止まり、しばらくすると息を吹き返してまたいびきが始まると周囲に指摘される人、これらは要注意だと言えます。

睡眠時無呼吸症候群では、日中強い睡魔に襲われたりします。こうした日中の強い眠気は判断力の低下を招き、いねむり運転の事故を見るとSASの人はそうでない人の5倍も事故のリスクを持っているのです。SASの予備軍は日本国内で200万人ほどと言われており、その経済的損失は3,5兆円であるともされています。

SASと歯ぎしりの関係は現在では詳しく判明はしていないですが、SAS患者さんには歯ぎしりを睡眠時にする人の割合が多いとの調査報告も存在いします。

SASは体を鍛えている方に多く見られます。また、SASの数割は肥満が原因であるとされており、咽頭口部周辺の軟組織に脂肪や筋肉がつく事で咽頭を塞いでしまうのです。

別の原因として小顎症・アデノイド・もとから咽頭の狭い人・扁桃腺肥大の人で舌が咽頭を塞いでしまいSASになる場合・ご高齢者で歯が失われそのまま放置した事で沈下し、顎が後ろに下がり、舌根部が咽頭口を塞いでしまっている場合など様々な事が挙げられます。

SASを引き起こしている原因を明確にして、根治を目指していきましょう。